アンディは世界中の最強空手選手達を次々と倒していった。確かにアンディはこうして成功を収めたが、これは天性の知的能力によるものではなかった。試合に向けたトレーニング実績と、彼が生きる社会での経験が人格を高め、人間的成長を促したことによるのである。つまり、アンディは生まれつき備わっていた才能を、自分自身で「知」「賢」を獲得することでより高めていた。格闘家は、内(自分)と外(環境)を調和させることの意味を知っている。これはまた「全体融合」と定義することもできる。
高いレベルの目標を達成するためには、肉体を鍛えるのと同じくらい精神的なトレーニングが必要である。アンディは、自分の強さを調和・融合させるためには試合前から集中しなければならないことを経験的に知っていた。ちょうど特別捜査官やパイロットが実践的訓練を積み重ねるのと同じように、アンディもまた多種多様なコンビネーションを繰り返し練習していた。あらゆる状況下、あらゆる状態にあっても最強のパワーが出せるようになるまで、集中トレーニングは長時間に及んだ。
武器は闘う者の道具である。アンディの武器は、その肉体であった。武士が刀を手入れする意味は、アンディにとっても非常に重要なことであった。 |